人生100年時代の学歴の意味はこう変わる!
人生100年時代では、最終学歴の意味が無くなり、蓄積学歴が重要になります。
何故なら、人生100年時代では常に変化していくことが強いられるため、必然的に学習もし続けなければならないからです。
実際に、最近ではリカレント教育という言葉を耳にする機会が増えていませんか?
ここでは、人生100年時代における学歴の意味と学校を選ぶ際のポイントについて説明します。
目次
学歴とは?
調べてみました。個人の学業上の経歴だそうです。
人生100年時代における学歴の意味
学歴は時に高いとか低いとかで、その人を判断する材料に使われます。一般的には、高い方が良いとされています。そして、何が高低の物差しかというと、最終学歴の偏差値ではないでしょうか。
では、何故、学歴は高い方がいいのか?深く考えたことあるでしょうか?素直に考えれば、高学歴であればそれだけ頭が良い(知識があり回転も速い)ということでしょう。当然、就職する際に有利です。
ここで、人生100年時代ではどでしょう?他のブログでも書いていますが、一つの会社に就職して定年退職したら安泰・・・という人生モデルは無くなります。
つまり、最終学歴の偏差値に頼って会社に就職しても決して安泰ではないのです。
会社によっては給料が高くて安泰ということもあるでしょうが、考えてください。長い人生です。他にもやりたいことが出てくるはずです。
つまりは、人生100年時代では、これまでの学歴の重さ(重要さ)が変わってきます。誤解しないでください。高学歴のほうが良いと思います。何故なら、偏差値の高い学校に入れるほどの努力ができる人という証明になるからです。
最終学歴か蓄積学歴か
人生100年時代を語るのに欠かせない本があります。LIFE SHIFという本です。この本については、別のブログで紹介しているので参考にしてみてください。
この本に出てくる面白い概念として変身資産というものがあります。長い人生を豊かなものにするには常に変化していくことが必要であり、そのためには知識やリレーション等の様々な変身資産が必要という考え方です。
ここで学歴はどうでしょう?上にも書いたとおり、最終学歴はある程度の指標になる大切なものです。
ただし、変身資産として小中高大学だけの学歴で十分でしょうか?皆さんもお気づきの通り、世の中の変化は昔に比べて格段に速くなっています。
このような環境下、長い人生を謳歌するために自ら変化するには、常に学びが必要になります。
そうです、大学卒業後も新たな知識やスキルを身に着けるべきなのです。
ただし、学ぶと言っても様々な方法があります。
日々の仕事の中でも学べるでしょうし、終業後に喫茶店で勉強もできます。場合によっては、一旦休職して学校に通うという選択肢もあります。学生の方でも、法学部に通いながらPython等のAI活用に使えるプログラム言語を学んでみるとかです。
このようにして蓄積した学習履歴はLIFE SHIFで言うところの変身資産に該当するものです。皆さんの人生100年を謳歌するための重要なポイントです。
要するに、人生100年時代では、最終学歴よりも蓄積学歴が重要です。
(余談)筆者はド理系の学部卒で、ド理系の会社に就職。その後は思うところがあって金融業界に転職。常に学習を絶やさず、次は不動産関連で起業を考えています。関係ない知識で言うと、AIに関する知識もあります。実は、ド理系の会社にいたころに興味があって勉強していたことが役に立っています。
人生100年時代の学校の選び方
では、大学や社会人学校を選ぶ際の選び方はどうすればいいのでしょうか?
人生100年時代で、学歴を蓄積しながら変身していくことを前提に考えると、特に大事な要素は次の3点だと考えます。
(1)専門性を養う
昔はゼネラリストが好まれました。ゼネラリストとは、簡単に言うと、何でもできる汎用性のある人ということです。
しかし、これだけ世の中が複雑になってくると、そんな人いるわけありません。現代でいうゼネラリストとは、なんとなく要領良くこなす、専門性の無い人ということになります。
これからは専門性を持った人材の時代です。少し違うかもしれませんが、ついに理系人材の時代が来たのかもしれません。
実際に、例えばベンチャー企業、特に成功している所謂ユニコーン企業のトップというのは、当然に専門性を持ち、往々にして理系出身者が多いのではないでしょうか?
これは必然です。他社に真似のできないオリジナリティーのある商品やサービスを提供しようと考えるならば、他社より抜きんでた専門性が必要だからです。これって、ゼネラリストには絶対に無理ですよね。
少し前までは、ゼネラリストが経営・財務・法務といったあたりを学べば、価格競争やシェア競争を戦えました。
しかしながら、日本の人口が減っていき、一方では人生100年という新しい競争環境になっています。そこでは、人々の考え方も変化しており、新しいオリジナリティーが求められています。
つまりは、他校では得難い専門性を養える学校か?という視点も重要です。
(2)思考力を養う
オリジナリティーは、何も専門的な知識だけではないと考えます。オリジナリティー溢れる考え方というのもアリです。
例えば自動車業界。車が売れないからといって、魅力的な車の開発を試みたり、市販車の製造コストダウンを試みたりするだけではなく、サブスクリプション事業に手を出しました。
つまりは、思考力を駆使してよーく考えた結果、車が売れない理由は、その魅力や価格だけが原因ではないことに気づいたのです。若者を中心に車に対する所有欲が薄れていたことに気づいたのです。
これは、既存の発想から脱却し、考えに考え抜いた(調べに調べぬいた?)結果とも言えます。
つまりは、徹底的に考え抜くことの大切さや、その癖を養える学校か?という視点も重要です。
(3)本質を見抜く力を養う
物事が日に日に複雑化しています。情報も消化しきれないくらい溢れています。何もSNSのことだけを話しているわけではなく、仕事上でも毎日いろいろな人と会い、ひっきりなしにメールやチャットが飛んできているのではないでしょうか?マスコミもテレビだけではなく、ネットに繋げば有象無象の情報が目に飛び込んできます。
しかしながら、本当に自分にとって、家族にとって、社会にとって有益且つ公正な情報はどれだけあるのでしょうか?私は3割程度と考えます。これは感覚的なものですが・・・。
私がお勧めするThink clearly という本では99%は無駄な情報だそうです。
また、私たちはこれらの情報を基に、常に次の行動を選択しなければなりません。ニュースでインフルエンザが流行りそうだといわれればマスクを買いに行くでしょうし、メールで顧客に怒られたら誤りに行きます。しかしながら、これらは最もわかりやすいケースです。世の中はもっと複雑です。
例えば、ビジネスシーンで、とあるプロジェクトがあったとします。これに関し、役員は止めるべきだと言い、部長は続けるべきだと言ったとします。
ここで、役員が×だから×が正しい!というのは社会人失格です。物事の本質を見抜く力(見抜こうという姿勢)が足りません。
何故、役員は×と言ったのか?部長は○と言っているのに!?
たとえば、部長には何らかの秘策があると考えたらどうでしょう?部長に相談してみませんか?
また、たとえば、その役員の苦手分野ということはないでしょうか?実はプロジェクトが理解できていないとか。役員の苦手意識を取り払ってみませんか?
つまりは、こういった本質を見抜く力(見抜こうという姿勢)を養える学校か?という視点も重要です。
ステップ別 学校の選び方
最後に、とても活用できるサイトをいくつかご紹介いたします。
おそらく高校卒業後からが特に重要だと思うので、そこからスタート。
①専門学校の選び方
スタディ・サプリ
4つのSTEPで丁寧に解説してくれています。
さすが!リクルートさんのサイトです。
②大学の選び方
Study Plus
時系列で詳しく解説してくれています。
オープンキャンパスって大事ですよね。
③社会人学校の選び方
社会人の大学・大学院の選び方
教育コンサルタントの方のサイトです。
社会人となると、人生設計の中での意味合いが重要なようです。
④生涯学習(シニア向け)について
生涯学習とは
すごく役に立つ情報が多いです。
特に、人生100年時代に沿った内容が多いです。
まとめ
もう最終学歴の時代は終わりです。これからは、蓄積学歴です。
そして、専門性、思考力、本質を見抜く力が磨くべき要素になるのです。