人生100年時代の住まいはこう選ぶ!
人生100年時代では、住居についても仕事などと同じように流動化していくでしょう。一か所に住み続けるという選択肢が無くなるかもしれません。
何故ならば、家族構成のみではなく、仕事や収入も流動的に変化していくからです。
実際に、持ち家志向は薄らいでおり、都市部のマンションでは2次流通も以前より活発です。
以下では、人生100年時代における住まい選びについて具体的に解説していきます。
目次
住居とは?
まず、住居とは何でしょう?
【住宅とは】
人の居住を用途とする建築物。生活範囲となる環境を含める場合もある。 ひとつの敷地に一世帯が居住する「一戸建(て)」と、複数世帯が居住する「集合住宅」とに大別される。また、自己が所有し居住する持ち家と、他人が所有する住宅を借りて居住する貸家(貸間)・賃貸住宅に分けることもできる。いずれの形態でも自身の住む住宅を指して自宅と称することができる。
引用元:wikipedia
そこで、周りを見渡してみてください。下のマトリクスのように分類できるのではないでしょうか?
こうしてみると、意外といろいろね形態がありますね。
人生100年時代における住居とは?
人生100年時代では、他のブログでも述べているとおり、マルチステージ化するので常に自分が変化していくことが前提となります。要するに、家族や仕事や環境が変化していくわけです。
すると、当然ながら住居もその時々によって必要な形式やスペックも異なってきます。
当然、これまでもある程度は変化に合わせてきました。学生時代の1Kアパートの一人暮らしから、結婚したら1DKの賃貸マンションに引っ越し、出産を機に2LDKの戸建てを購入・・・とかです。
しかしながら、人生100年時代においては、これでは対応できない可能性が高いです。
例えば、長い人生です、サラリーマンを30年務めたものの、残り50年あるとすると、他の仕事にチャレンジしたくならないでしょうか?それが海外であった場合は、一旦持ち家を売却することもあるでしょう。
また、都心の3LDKに家族で住んでいたものの、子供が巣立って今は夫婦二人きり。これまでであれば、ここを終の棲家にするのが一般的。
しかし、そうです、まだ数十年あります。この都心の物件を賃貸に出し、郊外の賃貸に移り住み、農業を始める人もいるでしょう。考え出すときりがありません。
要するに、人生100年時代の住居は、所有にせよ賃貸にせよ、「一時的」と考えるべきだということです。決して今の住みかを終の棲家と考えないことです。
ステージ別 住居の選び方
では、もう少し具体的に考えてみましょう。例えば、以下のような人生を想定します。
大学卒業→企業に就職→リカレント教育→起業→地方へ移住
まず大学卒業までは親のすねをかじるとしましょう。
実家か賃貸アパートが一般的です。企業に就職したら社員寮か賃貸アパート。在職中に結婚すればマンションか戸建てに引っ越し。子供ができれば、転校させてくないということでタワーマンションあたりを購入するかもしれません。
そして子供が巣立つと長年勤めた会社を辞めます。当然無職になるし、夫婦二人では広いといことで、一旦これまでより狭い賃貸マンションに引っ越し。
その後、起業して軌道に乗れば、住宅ローンを組めるほどの安定収入は無いのでマンションを借りたくもなるでしょう。
そして都会暮らしに飽きたら地方の広々一軒家への移住もあり得ます。
どうでしょう?ほんの一例ですが、これだけ人生のステージによって住まいを変える必要があり、変えたくもなるのです。
ここで、ステージに合わせた住居選びのポイントは以下です。
①社会人デビュー期
まずもって収入が少ないです。とすると、必然的に実家か賃貸アパートでしょう。
もちろん、就職先に寮があれば、入寮を強制されるかもしれません。
②結婚後(変身資産僅少期)
結婚して浮かれている場合ではありません。将来に向けて金融資産も変身資産も蓄えることを意識する必要があります。これら資産の蓄積スタートです。
ですので、無理に高い賃貸に住んだり、ましてや借金を背負って高価な住宅を購入する必要はないです。
その理由は、単にお金を貯めるべきということではなく、借金はこの先の人生での変身を妨げる要因になり得るからです。ですので、身の丈に合った賃貸がお勧めです。
③子育て期(変身資産蓄積期)
結婚生活も落ち着き、腰を据えて仕事や子育てに打ち込む時期です。
このころになると(これまでさぼっていなければ)、いろいろな知識ベースや人脈等の金融資産以外の変身資産もできてきている時期です。
そして、さらにこれらを増やさなければ、人生100年時代を謳歌できないとも言える重要な時期です。
つまり、毎日を効率良く効果的に充実させる必要があります。
では、住居を選択するうえで、どうすればいいか?ポイントは2つです。
①職住近接か②趣住近接です。
①は職場と住居、②は趣味と住居が近いということです。①で言うと、無駄な通勤時間を減らして、人脈形成の飲み会や将来に向けた勉強時間に充てましょうということです。②で言うと、人生100年を豊かなものにするために、趣味を生活の中心に置いた住居を選択しましょうということです。
サラリーマンなのに、サーフィンが好きで海辺に越した人を聞いたことがありませんか?つまり、この時期は変身資産蓄積期なので、住居の形態に拘らず、いかに変身資産を蓄積できるかに着目すべきということです。
④リカレント教育期
変身資産の蓄積を現職を離れて本格的に始める時期です。
リスクも相応にあるので必須ではないと思いますが、長い人生です、検討の余地はあります。
この時期は再び収入が減少または不安定になるはずです。ですので、住居はライトな住居をお勧めします。住宅ローンを完済していればそのままでいいでしょうが、未完済であれば、自分たちは安い賃貸に引っ越して持ち家を賃貸に出すという手もあります。学費が捻出できるかもしれません。
また、元から賃貸であれば、より安い賃料の物件に一時的に引っ越すことも検討すべきでしょう。
⑤変身後(第二の人生スタート期)
そして、いよいよ変身を果たした後は・・・もうここまで来たら、仕事と収入と住みたい場所しだいですかね。
ただし、今後のことを考えると、地域のコミュニティや家族との距離感は重視すべき要素です。
⑥高齢期
働く体力や気力は歳と共に衰えてきます。そのときどういう住居が選択すべきか。
キーワードはフレイル予防です。要介護にならないように虚弱予防ということなのですが、これが重要です。寝たきりになってしまうと、人生100年を謳歌できないだけではなく、地域や家族に面倒を見てもらうという負担をかけることになります。
そこで、住居選びのポイントとしては、やはり、地域のコミュニティがしっかししている場所です。フレイル予防の肝は、コミュニティへの参加です。これにり運動量も増え、頭も使うからです。
住人がコロコロ変わる賃貸マンションや、活気のない戸建て団地というのは避けたほうがいいでしょう。
持ち家 vs 賃貸
よく、比べられる持ち家と賃貸。それぞれメリットとデメリットはありますが、人生100年時代を考える上でのポイントは住宅ローンvs賃料です。
①住宅ローン
家を買うと付き物の住宅ローン。借りている間は、実はいろいろと不自由です。
毎月一定額の返済が必要です。延滞も許されません。つまり、これに足りるだけの収入が必要になるのです。
一旦離職して勉強に専念するというのは困難かもしれません。
ただし、当然、完済してしまえば住居に関する費用は維持管理費のみになります。一気に自由がやってきます。
②賃料
もちろん、賃料も毎月支払いが必要です。
ただし、賃貸であれば引っ越しが容易です。持ち家であれば基本的には売却してからの引っ越しになりますが、賃貸であれば解約さえすればいつでも可能です。
この観点から、人生100年の中で、変身の為に収入が減る時期がどうしても必要な場合、一時的に安い賃料の住宅に引っ越すことが可能です。
ただし、高齢者になって収入が激減しても、賃貸住まいであれば、一生、賃料の支払いが必要な点は要注意です。
私の見解としては、一時的に収入が減っても支払いができる程度の住宅ローンで持ち家を所有するというのが最適かと思います。
住宅ローンについて
持ち家を選択した場合には、多くの人は住宅ローンが必要になるのではないでしょうか?
この点については、人生100年時代においても変わることはないでしょう。ただし、この住宅ローンに対する考え方については変化してきます。
ここでは、参考になるサイトのご紹介のみとさせていただき、別のブログで詳細に解説させていただきます。
①総合サイト
suumo
さすが大手です。
住宅ローンのみではなく、必要な情報がよくまとまっています。
②住宅ローンの基本
アルファジャーナル
たまたまサイトで見つけたのですが、金融マンの私から見ても、入門編として解りやすいです。香川県にある有名な、あなぶき興産さんのサイトのようです。
③住宅ローン比較
価格ドットコム
いろいろ探したのですが、最も多くの金融機関から選べそうです。
住宅ローンも扱っているんですね。
④オススメ金融機関
住信SBIネット銀行
実は、私もここから借りています。金融マンに人気あるようです。
まとめ
人生100年時代の住まいは、様々な環境変化に伴い流動的になります。
最初から決め打ちせずに、選択肢を持って考えていきましょう。