外国人が増えると犯罪も増えるという嘘
金融マンです。
米国では黒人差別が問題になっています。
日本でも外国人が増えると犯罪も増えるという考えが根付いており、一部では差別のような言動も見られます。
本当に外国人が増えると犯罪も増えるのでしょうか?
はっきり言います。これ、嘘です。
この記事を読めば、外国人≒犯罪者という差別的な発想から解放されます。
目次
在留外国人の推移
具体的にデータを見ていきましょう。
まずは、在留外国人の推移です。
引用元:法務省HP
令和元年末では、300万人に迫る勢いです!
確かに増えていますね。
訪日外国人の推移
次に観光等で日本に訪問する外国人の推移です。
引用元:JTB総合研究所HP
これまたすごい増え方ですね!
既に3,000万人/年を超えています!
外国人の検挙数の推移
最後に外国人の検挙数です。
外国人が日本国内にこれだけ増えているのだから、外国人の検挙数も増えていると考えていませんか?
これが実態です!
引用元:警視庁HP
どうでしょう?2005年(平成17年)をピークに減少傾向です。
実にピークの1/3以下に減っているのです。
どうやら、外国人が増えると犯罪が増えるというのは明らかに間違いのようです。
これは、在留する外国人が増えれば増えるほど、日本に馴染もうとするバイアスがかかり、日本の「内側の人間」として日本らしい治安を求めるようになるからだそうです。
評価は検挙数だけでいいのか?
ですが、金融マンとしては、少し引っ掛かります。
ここ大事です。
検挙数(≒犯罪数)は減っているようですが、凶悪性はどうでしょう?
犯罪の恐ろしさ = 犯罪数 × 凶悪性
上の式が正しいと思います。
コロナウイルスに置き換える解りやすいです。
コロナウイルスの恐ろしさ = 感染者数 × 致死率
致死率が高い、つまりは凶悪性の高い犯罪が増えているとすれば、犯罪数が減っても犯罪の恐ろしさは変わらないのです。
ここまで言っておきながら、外国人が増えたから凶悪犯罪が増えたというデータは見つかりませんでした。
まとめ
いかがでしょう?
外国人が増えると犯罪も増えるというのは明らかに嘘なのが解ります。
しかしながら、件数が減っても凶悪性がましたらプラスマイナスゼロです。
この点は、今後も注視していく必要がありそうですね。
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