【銀行員】ぶっちゃけ年収ってどうなの?
元銀行員です。
みなさん、銀行員の年収って気になりません?
間違いなく他の業種より高いです。
ところが、高いはずなのに週刊誌の年収ランキングにはでてこないんですよ?
そして、有価証券報告書とかに記載されている年収はあくまでも平均なので、数多くいる一般職等の方々の年収も加味されています。
そこで、この記事の読者だけに、銀行員の年収をぶっちゃけます。
とはいえ、具体的な金額までは言えませんので、他のデータと比較することで想像してください。
目次
銀行員の年収が公開されない理由
正確にいうと、公開されていないわけではありません。
上場株式を発行している企業であれば、有価証券報告書というのを毎年発行しています。
この中で、「第一部 企業情報 ⇒ 第一 企業の概況 ⇒ 5 従業員の状況」と見ていくと、平均給与が記載されています。
例えば、みずほ銀行だとこんな感じ。
引用元:みすほ銀行 有価証券報告書
で、メガバンクなので窓口の職員等をはじめとした所謂一般職(最近では呼び方が変わったようです)の人が沢山います。
この一般職等を大量に含んだ平均年間給与なので、ほとんど参考になりません。
これ以外にも、いろいろな年収サイトで年代別に分析しているようですが、ほとんどがこの一般職等も含んでいるのでやはり無意味です。
私の知る限り、銀行員(特にメガバンク)の総合職に限った年収というのは執拗に隠されています。
では、何故そこまでして隠されるのか?
理由は一つ!
お金を貸りていただくお客様よりも従業員が金持ちであってはいけないからです。
要するに、気持ちよく金利や手数料を払っていただきたいからです。
自分より金持ちからお金を借りて、挙句に金利や利息まで取られたら気分悪いですよね?
少しだけ自分より金持ちという程度ならまだしも・・・
平均的なサラリーマンの年収
まず、サラリーマン全体の年代別の年収です。
引用元:年収ラボ
そして、さらに男性についての最終学歴別です。
これを見ると、男性大卒の場合、50代前半で900万円弱でピークを迎えるというのが平均的なようですね。
では銀行員の年収は?
では、銀行員はどうでしょう?
男性大卒の人を念頭に比べると以下のようになります。(生々しいのでグラフにするのは控えておきます。)
- 20代前半:あまり変わらない
- 20代後半:1.1~1.2倍
- 30代前半:いきなり1.7~1.8倍
- 30代後半:ついに2倍へ
- 40代前半:2倍をキープ
- 40代後半:2倍をキープ
- 50代前半:再び1.7~1.8倍へ
- 50代後半:1.5倍へ
- 60代前半:1.5倍をキープ
私が銀行員時代に聞いていた話をまとめるとこんな感じです。
かなり実態に近いと思いますよ。
銀行員の年収の同期差
とはいえ、上の金額は平均値です。
男性大卒行員の同期の間でも年収差はあります。
他の会社と同様に、若いうちはほとんど差がないのですが、どうやら30代前半あたりから差が出てくるようです。
但し、ドラマとかでよくある篩い落としというよりは、出世スピードの違いのようです。
本当に差が出てくるのは役職に就けるか否かの40代後半あたりからでしょうか。
銀行員の年収はどう上がる?
上でも説明したとおり、若いうちの年収は他業種と比べてもあまり変わりません。
多くの銀行で取り入れている階層というものがあります。
この階層が上がると「調査役」や「〇〇代理」といった銀行特有の肩書が付くようになります。
そうすると給与も一気に上がります。
そして、部長や副部長、もちろん役員になんてなると、更に上がり幅が大きくなっていくのが銀行員です。
しかしながら、下がるのも早いのが銀行員です。
たとえ定年退職が65歳でも、多くの銀行では50代前半から子会社や取引先に出向していきます。
そうしたら、たとえ銀行で役員になった人でも減給は避けられません。
ですので、銀行員の年収は確かに高いのですが、それは瞬間風速です。
生涯年収を比べてみても面白いかもしれませんね。
まとめ
いかがでしょう?
銀行員(特にメガバンク)の年収の実態が把握できたのではないでしょうか?
これは元銀行員である私が同僚や先輩方から聞いた話を基に整理したものです。
とはいえ、そんなに実態とずれていないと思いますよ。