【銀行員】変なルール(朝礼編)
元銀行員です。
銀行員には仰天ルールが多数存在します。
今回は、この中でも朝礼についてお伝えします。
これを読めば、銀行員の悲しい性を垣間見ることができ、銀行員のことがいつしか愛おしく感じるようになっているかもしれません。
目次
銀行員の朝礼の内容は?
銀行員の朝礼とはどのようなものでしょう?
学校の朝礼であれば、毎朝、先生の号令で起立・礼!
その後は座って先生の話を聞きます。
企業の朝礼であれば、大概は月曜の朝に部長の周りにわらわらと集まって、1週間の予定を確認したりします。
これに対し、銀行員の朝礼はこんな感じです。
- 時間になって部長が立ち上がると、全員立ち上がります。
- そして部長の周りに密状態を形成します。
- そのスピードを競うように・・・。
ん?
そんなに変わってないよ?
はい。
これだけ見ると、真面目な人たちの朝礼に見えます。
では、ここに隠された可笑しなルールを見ていきましょう。
銀行員の朝礼における変なルール①
まず、部長が時間になって立ち上がると部員も察して立ち上がるのですが、その際にはわざわざスーツの上着を着用します。
下手すると、顧客に会う時よりもピシッと背筋を伸ばしたりなんかもしちゃいます。
さらに、右手にはボールペン、左手には手帳を握ります。
この状態で我先に部長のオンステージのかぶりつき席を目指します。
そして部長が話し出すや否や、視線は部長の目に釘付けながらも右手のボールペンは左手の手帳の上で動き続けます。
手帳には文字かどうかの判別も難しいくらいのメモが書き続けられます。
そうです。これは、
「ぼく、一生懸命に部長のありがたい話を聞いて、一生懸命にお話をメモしています!!!」
というアピールです。
このアピールをすること自体が暗黙のルールとして存在するのです。
銀行員の朝礼における変なルール②
では、そのアイドル並みに視線を集め続ける部長というのは、どのような話をするのでしょうか?
だいたいは下の2パターンです。
- 銀行内で起きた不祥事に伴う注意喚起
- ①のネタがなければエモい事
①のケース、結構ありました。
最も多いのは飲酒に対する注意喚起です。
おそらく、ストレスフルな銀行員はお酒を飲んで不祥事を起こす人が多かったんだと思います。
セクハラ、パワハラ、書類紛失、・・・・。
大概は、部下の不祥事は上司の不祥事!なのですが、上司によってはそうではないケースも見てきました。
ヒントはこの記事をお読みください。
②のケースもよくありました。
そして、必ずエモい事を言う際には3つ言います。
「きょう、みんなに伝えたいことは3点!・・・・」
3点目がオチになっていれば集中して聞きたくもなりますが、オチになることは稀でした。
そして、この3点は、どんなにメモが嫌いな銀行員でも必ずメモをするという暗黙のルールもありました・・・。
(二度と読み返すことはないメモです・・・。)
銀行員の朝礼における変なルール③
そして朝礼の最後には掛け声が付き物です。
これは学校や他の企業でもあり勝ちではないでしょうか?
一般的なのは「おはようございます」とか「今日も頑張りましょう」的なやつです。
ところが、これが銀行員になると一味違います。
「いらっしゃいませ!」「ご案内しましょうか?」「ありがとうございました!」
ぼく、メーカー勤務だけど、
販売店ではやっているよ。
そうですね。銀行も支店なら当たり前ですね。
でも、これをお客様に会わない本部でもやっているのです!
悲しき銀行員の性
なんだか悲しくなってきませんか?
部長に対して聞いてますアピールをし、読み返すことのないメモを取り、最後には意味不明な挨拶をさせられる・・・・・・・・・。
月曜の朝から・・・・・・・・。
出世至上主義の銀行ではこういったルールが延々と続いていくのでしょう。
いくら高い給料を貰っているとはいえ、傍から見ると正直滑稽です。
そんなことは、当の銀行員も解ってはいるのですが、体が反応してしまうのが銀行員。
頑張れ!銀行員!
まとめ
いいかがでしょう?
朝礼一つとっても、他の企業とは違うのではないでしょうか?
これは、出世至上主義が根付いている銀行の文化がそうさせているということです。
ですので、銀行員は反射的にこのような行動をとってしまうのです。