【銀行員】変なルール(宴会編)

元銀行員です。
今回は、銀行員の変なルールの中でも特にあり得ないルールが多い宴会についてです。
はっきりいって、銀行員のオフィシャルな宴会はつまらないです。
(だからこそ、プライベートでは弾けがちです・・・。)

これを読めば、銀行員の悲哀を知ることができ、寧ろあなたも銀行員になりたくなるかも!?

目次

銀行員のオフィシャルな宴会とは?

大きく分けて以下のような種類があります。

  1. 歓送迎会
  2. 年度初めと終わり
  3. 忘年会(クリスマス会)
  4. 役員を囲む会

ま、①と②ぐらいはどの会社でもありますよね。③の忘年会もいたって普通です。
ところが、③の忘年会、銀行によっては何故かクリスマス会になっているようです。三角帽子をかぶってプレゼント交換でもしているのでしょうか・・・?

そして特徴的なのが④の役員を囲む会です。
銀行の役員は毎年のようにコロコロ代わります。そして、担当役員は一人ではなく副担当役員のように何人もいたりします。
こういった役員と部下たちとの親睦を図るとの目的で期初に何度か開催されるのが役員を囲む会です。

当然、部長が一番緊張しているので部員たちも緊張しなければなりません。
更に、役員はコロコロ変わるということは、その度によく知らないオッサンと飲まなければいけないということです。
楽しいわけないですね。

お店選びの変なルール

ここにも変なルールが存在します。

オフィシャルな宴会ということは、必ず出席者の中で最も偉い人がいるということでもあります。
従って、その最も偉い人の好きな食べ物や嫌いな食べ物をリサーチしておく必要があります。

特に偉い人の場合、自宅まで帰りやすい場所か否かも検討する必要があります。会社から自宅と逆方向はNG。
また、高齢の役員とかであれば座敷NGなんて人もいました。
更には、前日に宴会が入っている場合、前日と料理のジャンルが被らないように調整する必要もあります。

更にさらに、特に役員に多いのですが、「美味しいワインを出す店」とかいうリクエストが来たりします。
「一般の銀行員にわかるわけねーだろ!」と言いたい気持ちを抑えて食べログで探しまくります。

そしてやっとの思いでお店に電話するのですが、ここでもルールがあります。
個室MUSTです!何故なら、銀行員特有の機密情報を話してもいい状態を作るためです。
そして、その個室は一番偉い人の席から全員が見渡せる個室であることも求められます。一体感の醸成というやつですね。

始まる前の変なルール

そしていざ当日・・・。

まず、座席が事前に決められることが多いです。
これは、先ほどもでた一体感の醸成というやつで、普段の仕事上で接点がない人とも接点を持とうということです。
なんだか余計なお世話にも感じますが。
この席決めもなかなか凝っていて、各テーブルに偉い人が一人ずつ配置され、その人を囲むように年次のバランスを取りながら幹事が決めていきます。
ですので、ドタキャンなんかされるとテーブルごとのバランスが崩れて後から幹事へのクレームになったりします。

そして、いざお店へ。

サラリーマン

5分前には着席すればいいとか?

金融マン

それだけでは足りないのです!
実は、一番偉い人を二番目以降の数人でお出迎えする必要があります。

サラリーマン

今時、スマホもあるから迷わないよね?

金融マン

そういう問題でもないのです。
前の予定を見ながら、早めに着きそうであれば、それよりも先に店の玄関にいる必要があります。

ビールの変なルール

で、乾杯!
パチパチパチパチ。
巻き起こる拍手。

これはどこの会社でも同じだと思います。
しかし、このシーンでも変なルールが適用されています。

サラリーマン

拍手のこと?

金融マン

いえいえ。
ビールの銘柄です。

サラリーマン

わかった!
一番偉い人の好きな銘柄を選ぶ必要があるんだね?

金融マン

惜しい!
メインバンクとして取引している企業のビールを選ぶ必要があるのです!

場合によっては、お店でさえも取引先優先のことが多いです。
その場合は大企業のケースが殆どなので、どうしてもチェーン店になりがちです。
そうすると、隠れ家的な個人経営のお洒落レストランで開催される可能性は限りなく0に近いですね・・・。

2次会の変なルール

そして一本締めで一次会が終わった後は、二次会にGO!

というわけにはいきません・・・。

二次会禁止の銀行が増えてきています。
要するに金曜日であろうと9時には家に向かえということです。

この理由としては、二次会まで行って泥酔した挙句のトラブルを起こさせないためです。
ちなみに、銀行員は宴会に行く日は業務文書を家に持って帰ることも禁止です。
酔っぱらっての万が一の紛失を防ぐためです。

まとめ

いいかがでしょう?

オフィシャルな宴会であれば、ある程度は形式ばった宴席になるのは仕方ありません。
しかしながら、やりすぎでは?と思うくらい最上位の人に気を使った準備をします。

御幣を恐れずに言えば、ちょっとした接待の時よりも入念な準備です。

銀行員の給料はいいですが、こんな苦労もあるんです!

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