【銀行員】変なルール(辞令編)
元銀行員です。
銀行員には仰天ルールが多数存在します。
今回は、この中でも辞令についてお伝えします。
これを読めば、銀行員の悲しい性を垣間見ることができ、銀行員のことがいつしか愛おしく感じるようになっているかもしれません。
目次
銀行員の辞令とは?
辞令って、サラリーマンにとっては一大イベント。
その後のサラリーマン生活を左右すると言っても過言ではないです。
かなりドキドキしますよね!
では、銀行員の辞令とはどのようなものでしょう?
これはある一点を除き、他の会社と変わりないです。
他部署への転勤を命じられたり、海外への転勤だったり、時には出向もあります。
引継ぎをして、歓送迎会も開かれます。
では、何が違うの?
それは、辞令が出されるタイミングです。
以下で実際に見ていきましょう。
銀行員が辞令を出されるタイミング
ずばり!
銀行員が辞令を出されるタイミングは超直前なのです!
ほんとに直前です。
たとえ地方の遠隔地でも。たとえ単身赴任でも。
それこそ、「はい。明日から離島ね。」みたいな感じです。
実際に私も銀行員時代には、
「はい。君はこの部は今日まで。明日から〇〇部だから5営業日で引継ぎしてね。」
と言われたものです。
事前に相談とかないの?
ないですね。部長と人事部は絶対的存在です。
当然ながら、中には不幸な辞令も多々あります。
なので、いちいち相談なんかしていたらキリがないのです。
なぜ辞令は直前なのか?
では、なぜ相談もなくそんなに直前なのでしょう?
急に、明日から単身赴任ね。と言われても困りますよね?
理由はズバリこれです。
対象とする銀行員の不正を発見するため。
どういうこと?
例えば、あなたが担当する顧客と結託して不正に利益を得ていたとします。
顧客に無理な融資をした見返りにお小遣いをもらっていたとか。
それで?
そんなとき、もしも辞令が出ることが判明したらどうでしょう?
転勤する前に、顧客と相談して証拠隠滅を図りますよね?
するだろうね。
そっか!
急に辞令が出れば不正が判明しやすいんだね!
その通り!
だからと言って、辞令が出た人=不正をしていそうな人 というわけではないです。
寧ろ、急に辞令を出すことで、不正防止をしたいとうのが本音ですね。
辞令を出すタイミングには例外もある
それでも、どうしても転勤直前に辞令を出せないケースもあります。
海外に転勤するケースです。
海外に転勤するには、ビザの取得や健康診断等の事前準備が必要です。
なので、「明日から海外ね。」とは言えず、内示というかたちで事前に本人に告げるのです。
まとめ
いいかがでしょう?
銀行員の転勤は突然に。
なのです。
銀行員時代には何人も
「明日から知らない土地に行きます。ありがとうございました。」
と言われたものです。
それでもたくましい銀行員たちは、各地で楽しく暮らしていましたよ。