金融マンがFXを勧めない理由

私、一流金融マンとしてはFXはお勧めしません。

なぜなら、あまりにも儲かる可能性が低いからです。

正確な計数は公表されていませんが、1年間で収益を出した人は3~4割、5年連続だと1%程度という声もあります。

99%の市場での参加者が成功者にはなれないという現状から、わずか1%の枠に入るのはとても難しいことである。普通の投資家では無理な話で、勝ち組の仲間にはなれない。

引用元:FXジャーミア‐システムトレード研究会

実際、私自身が金融機関でFXトレーダー(もちろんプロ)の管理をしてきた経験上、良くてプラス20%(年間)といった程度です。プロでこれです。

目次

FXで年間100万円収益は嘘???

結論から言うと嘘ではない場合もあるでしょう。

但し、こういう投資家は元々の資金が豊富なのです。例えば1,000万円運用していれば年利10%です。運が良ければ可能です。

貯金100万円とかの一般人にとってみれば「月100万FXで稼いでいる」と聞くとすごい儲けているような感覚になりますが、既に5000万くらい投資金があるような人からすれば、月100万円は年利24%です。

引用元:2020 FXの始め方AtoZ

また、FXはレバレッジ比率を高めれば100万円の運用で100万円を一年間(場合によっては1週間)で稼ぐことも可能です。
但し、これはその可能性があるだけで、あくまでも宝くじの類に分類すべきです。

なぜFXは儲からないのか?

では、なぜここまでFXをこき下ろすのか?

その理由の一つが、FXが極端にゼロサムゲームになっていないからです。
パチンコ屋と同じ原理です。(ちょっと言いすぎ?)

パチンコ屋は場所と玉を貸して資金を徴収し、その徴収した資金の中から胴元として一定の利益を収受した後、残りの資金を客に分配します。勝った人が多くもらい、負けた人は少なくもらいます。この分配の合計額は必ずパチンコ屋が徴収した資金総額より減ります。かなり減ります。

FXの場合は、FX業者が取引所(ネット上)を提供します。そしてFX業者は聴取した資金の中から手数料という形で一定の利益を収受します。このFX業者の利益控除後の資金でFX業者がマーケットと売買するわけです。
ですので、投資利益の期待値はマイナスです。抜かれた利益分のマイナスです。

そして、FXは取引を繰り返す必要があります。その度に手数料を抜かれるので、実は手数料総額を考えると効率の悪い投資になっている場合があるのです。

でも相場を予想すればいいんじゃないの?

はい。そうです。

しかしながら個人には無理です。先述の通り、プロでも年率20%がやっとです。しかも一日中チャートを見ていてもです。

トラディショナルにも様々な分析方法はありますが、どれも万能ではありません。
特にFXの場合、例えば突然の地政学的リスクの高まりでオーバーシュートを起こすことが度々あります。すると今までの分析結果なんてなんの意味もないくらいの損失を抱えることがあります(もちろんその逆も然り)。
つまり、射幸性が高い博打に近いのです。

私が見ていたFXディーラーたちの口癖は「チャート見ていても仕方ない・・・。目つぶってよ!」でした。

まとめ

いかがでしょう?

FXはゼロサムゲームではないばかりではなく、博打的要素が強いのです。

極稀に大金を得る人もいるでしょうが、宝くじに当たるようなものです。

どうでしょう?大枚はたいて宝くじ買いますか?

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