【不動産投資】絶対に検討すべきノンリコースローン
金融マンです。
今回は、不動産投資で物件選びと同じくらい大事な作業である資金調達についてです。
特にノンリコースローンについて解説します。
これは、収入の少ない若者でも一般職のOLさんでも調達できる可能性がある資金調達方法です。
つまりは、あなた(資金調達者)の信用力に関係のない資金調達方法なのです。
但し、そんなバラ色なことばかりではありません・・・。
これを読めば、ノンリコースローンという新たな選択肢を手にし、不動産投資での成功に一歩近づきます!
目次
ノンリコースローン(責任財産限定型ローン)とは
【ノンリコースローンとは】
ノンリコースローン(英: non-recourse debt)または非遡及型融資(英: nonrecourse loan)とは、返済の原資(元手)とする財産(責任財産)の範囲に限定を加えた貸付方法である。責任財産限定型ローン、責任財産限定特約付ローン、NRL[1]等と呼ぶこともある。
引用元:Wikipedia
日本のマーケット(個人向け)では、責任財産限定型ローンと呼ばれることも多いです。
実際に借りるときに、銀行員相手には「NRLでお願い。」というと、一目置かれるかも?
要するに、一般の融資は借入人の信用力(返済能力)を審査して融資するのに対して、NRLでは担保となる不動産の収益力や担保処分価格を審査して融資する手法です。
対象不動産が担保に取られるのはどちらも一緒です。
例えば、1億円の不動産に対して融資残高が8千万円のケースを考えます。
<一般の融資>
返済が滞ると、銀行により担保不動産(投資した不動産)が処分されます。
その際、売却価格が5千万円にしかならなかった場合、不足する3千万円分は借入人であるあなたの負債になります!
<NRL>
同様に返済が滞ると、銀行により担保不動産(投資した不動産)が処分されます。
同様に、売却価格が5千万円にしかならなかった場合、不足する3千万円分の負債をあなたは負いません!
要するに、「返済に資する責任財産が限定されている」ということです。
なんと素晴らしいのでしょう!?!?
ノンリコースローン(責任財産限定型ローン)のメリット
メリットは以下の3点が挙げられます。
- 返済に資する責任範囲が限定されている(賃料が入らないからと言って、あなたの財布からの返済義務はない)。
- 担保処分されても、不足分の返済は不要。
- 個人の信用力に関係なく借り入れられる。
なんといっても、責任財産が対象不動産とその不動産から得られる賃料に限定されている点が最大のメリットですね。
ノンリコースローン(責任財産限定型ローン)のデメリット
一方、デメリットは以下の3点が挙げられます。
- 一般的な融資よりも融資条件面では不利(融資額が少ない、金利が高い、いろいろな制限が付く、等)。
- 審査が通りにくい。
- 対象とされる不動産が限られる。
当然、バラ色だらけではないです。
物件に対する視線は厳しくなりますし、借り入れ条件も厳しくなります。
ノンリコースローン(責任財産限定型ローン)のマーケットは?
皆さんもご存じの通り、NRLはメジャーではないです。
その理由は以下の通りです。
- 金融機関が主に対象にしているのは一棟アパート。
- 条件が不利(融資金額が少ない等)なため、意外と使いづらい。
まとめ
いかがでしょう?
物件によっては、絶対に検討すべきなのは明らかです。
でも、バラ色ではないこともご理解いただけたのではないでしょうか?