サラリーマン最強説

まず初めに、今回のコロナウィルスで被害にあわれた皆様にお悔やみ申し上げます。
このサイトはサラリーマンを応援するものです。
その他の方々を卑下するものではありません。

サラリーマンです。誇りを持っています。
頻繁にSNSとかでは「サラリーマンのくせに」「経営者やったことある?」「雇われの身でしょ?」という表現を見かけます。

だが、断言する。
サラリーマンはこの世で最強の職業かもしれない!
自信を持とう!

なぜなら、知らず知らずのうちに様々な処世術を身に着け、また、同時に様々なリスク分散を行っているからです。

具体的に以下で解説します。

目次

サラリーマンの実態は?

サラリーマンの数

まず、サラリーマンの定義です。
統計局で示すところの「正規の職員・従業員」をサラリーマンとします。
下の計算式で算出される数字と一致します。

(就業者数 - 自営業主 - 家族従業者) - 役員 - 非正規の職員・従業員

すると、2019年10~12月期平均では3,514万人。
就業者(働いている人)の約51%に相当します。

詳細は以下のとおり。

  • 就業者数:6,753万人(100%)
    • 自営業主  :526万人(8%)
    • 家族従業者 :146万人(2%)
    • 役員    :335万人(5%)
    • 正規職員  :3,514万人(51%)
    • 非正規職員 :2,187万人(32%)
    • 不明    :45万人(2%) ???合計と就業者数の差分

リンク:統計局HP

サラリーマンの平均年収

国税庁の資料によると平成30年の平均年収は441万円です。

業種別での最高と最低は以下。

  • 最高 : 電気・ガス・熱・水道 → 759万円
  • 最低 : 宿泊・飲食サービス  → 251万円

年齢階層別での最高と最低は以下。

  • 最高 : 50代後半 → 686万円
  • 最低 : 19歳以下 → 137万円

リンク:国税庁HP

(参考)自営業やフリーランスの平均年収

  • 自営業者の平均年収(2018)   : 417万円 (国税庁)
  • フリーランスの平均年収(2016) : 400万円代(中小企業庁)

但し、サラリーマンよりも社会保険料や年金保険料の負担が大きいです。
一方、節税の面では有利と言われています。

サラリーマンが強い理由

では、何故サラリーマンが強いのか?
詳しく見ていきたいと思います。

①長い人生で必要な処世術

組織認識力に優れている

サラリーマンは当然ながら組織に属しています。そして仕事相手も組織であることが少なくありません。周りを見渡してみるとどうでしょう?近所のコミュニティ、マンションの管理組合、スーパーに行けば店長がいます。そうです。世の中の多くは組織でできているのです。芸能人でさえ事務所や個人事務所の組織の一員です。

サラリーマンは特に組織への帰属意識が高く、また、組織相手に仕事をすることが多いです。そのため組織との付き合い方を心得ています。例えば・・・

  • この内容については組織の中の誰と話すのが効果的か
  • この提案は組織の中でどのように受け止められるか
  • この組織のニーズは何で課題は何なのか

こういったことを常日頃から認識する訓練がされています。

これは、仕事をしていく上で必須の力。
何故なら組織との接点が全くないビジネスは存在しないから。
町のケーキ屋さんも仕入先は組織。組織からの一括受注もある。

忖度ができる

言わずと知れた忖度。そうです。サラリーマンの得意技です。
政治家のおかげで悪者扱いされている忖度ですが、結構大事です。
仕事の場面では(特に日本人は)、場の雰囲気などではっきりと意思を伝えられない(伝えたらマズイことになる)ことがあります。こういった場面では忖度が必要なのです。そうです。相手の気遣いに応える忖度です。

この忖度ができないようではビジネス相手から嫌われてしまいます。上司と部下の間でも同じことが言えます。何故ならこちらの気遣いを無駄にされてしまうからです。

日本では忖度文化が根付いています。
しかし、これは言い換えれば気遣いの文化とも呼べます。
忖度ができるサラリーマンは、上司や取引先以外にも周りの人々への気遣いに優れているのではないでしょうか?

キーマンの使い方を知っている

これは凄く大事です。
組織認識力を備えたサラリーマンは、ミッションを遂行していく上での様々なキーマンを見つけるのに長けています。そして、忖度力も身に着けていますので、そのキーマンの動かし方も知っています。

どんなビジネスでも、その業界や組織のキーマンを見つけてリレーションを構築するというのは成功への近道であり必須なのではないでしょうか?
サラリーマンはその力を既に獲得しているのです。

②バランスの取れた考え方

本質を見破るのが得意

サラリーマンは複雑な問題に取り組む機会が多いです。会社組織という個人よりも遥かに大きな主体が抱える問題であるため複雑になりやすいです。そしてサラリーマンはこれに日々挑み続けています。

例えば、プロジェクトが進まない要因はどこにあるのか?
人が足りない?人間関係?リーダーの問題?社員のモチベーション?計画が無謀?スキル不足?意義が伝わっていない?資材不足?パートナー企業の問題?パートナー企業の社長が反対?・・・

このように様々な要因が絡むために、サラリーマンには常に本質を見破ることが要求されており、その結果その目は養われているのです。

この本質を見破る目は、会社以外でも実に役に立ちます。世の中のあらゆる問題や理不尽に対し、何故これが起こるのか?その要因である本質を見極められるからです。本質的な要因が判明すれば解決も速いですよね。

調整能力が備わっている

サラリーマンは当然ながら組織の人です。したがって組織間の調整は何らかの形で毎日のように実施する仕事です。社内の組織間であったり社外の組織との間であったり。

組織間とはいえ相手は個人です。ここで組織認識力が活かされます。調整相手が相手の組織の中での立場や相手の組織の動き方等を意識しながら調整するわけです。これは、サラリーマンならではのスキルだと思います。

会社以外でも調整が必要な場面が度々訪れます。その際、単純に自己主張するのではなく相手の立場や組織(家族も含む)を認識しながらの調整が効果的です。サラリーマンにはこの調整能力が備わっています。

視野が広い

サラリーマンは経営者じゃないから視野狭そう・・・とか言われがち。
しかし実は視野が広いのです。何故なら、転勤や出向を繰り返しその度に多くの顧客と接する機会が多いからです。また、仕事内容も時には変わるでしょう。経験も実は豊富なのです。これは会社という組織に属する者の特権と言えます。

あまりフリーランスの方と比較はしたくないのですが、出会える人の数や属性、かかわれる仕事の規模や種類、どれをとっても遜色ないでしょう。

こうして養われた視野の広さはあらゆる場面でサラリーマンの武器になるのです。

③リスク分散で様々な危険を吸収

外的要因のリスクは組織で引き受け

サラリーマンにおける外的要因とは組織の外から降ってくるリスクと考えてください。

例えば、担当していた取引先が破綻するのもそうですし、大地震による被害もそうです。これらのリスクについて、サラリーマンであれば個人にダイレクトに損害を被るということはありません。取引先が破綻しても回収できなかった売掛金を個人で負担するわけでもないですし、大地震で工場が壊れても個人で建て直す必要はないのです。すべて会社という大きな器(社員の集まり)でリスクを受け止めます。
これは、多くの社員でリスク分散しているということです。

一方、特に大企業になると複数の事業を生業としている会社が多いです。その場合、例えば地震で工場がストップしても、別のソフトウェア事業で急場を凌ぐことができます。
こういった観点からもサラリーマンはリスク分散された環境にいるのです。

内的要因のリスクも組織で引き受け

サラリーマンにおける内的要因とは個人に対して直接的なリスクと考えてください。

例えば、病気や交通事故などの日常生活におけるリスクもそうです。これらのリスクについては一見すると会社には関係ないのでは?と思いがちです。しかしながら、例えば病気で入院した場合、一定期間は給料をもらえるのが一般的です。また、生命保険についても従業員専用の保険が用意されている会社もあります。サラリーマンのみが加入者なので保険料はかなり割安です(理由は割愛)。交通事故にあって不幸にも亡くなった場合はどうでしょう?この場合は厚い福利厚生というサラリーマンならではの特権が効果を発揮し、残された家族を守ることができるのです。
つまり、実は会社はサラリーマン達の個人的なリスクについても引き受けてくれているのです。これは会社の支えである従業員を守ろうという発想からです。

④意外と持っている変身資産

変身資産とは、人生100年時代を世に知らしめた有名な書籍「LIFE SHIFT」で提唱されたものです。長い人生を謳歌するには、常に変身していくことが重要。今までの学習→就業→老後という3STEP人生は成立しないとう考え方です。

意外に広い人脈

サラリーマンの人脈は実は広いです。SNSのフォロワー数は少ないかもしれませんが、その分実社会での繋がりを多く持っています。理由は2つです。

  • 様々な仕事をする機会に恵まれているため。
  • 組織対組織なので会う人数が多いため。

解説します。サラリーマンは転勤や配置換えで様々な仕事を経験するでしょう。その度に新しい人脈が会社の内外問わず増えていきます。名刺整理をしてみると痛感するでしょう。
また、仕事の多くは組織対組織の対話で進んでいきます。1対1で打ち合わせとういのは少ないのではないでしょうか?つまり一定期間に会う人数はサラリーマンの方が勝手に多くなるのです。そして、そこで出会った人たちが転勤したり転職したり、気付いてみると若いころに一緒に仕事をした顧客が今は違う業界で活躍していたり。
つまり、重要な変身資産である人脈がサラリーマンは勝手に広がりやすくいのです。

意外に使える趣味の世界

サラリーマンの特権として、OnOffが切り換えやすいというのもあります。自営業ではないので仕事のことを完全に忘れられます。すると、趣味に没頭できる時間も増えるのではないでしょうか?
また、私の知人でサーフィンが趣味で海沿いから都心に通勤している人もいます。職と住を話しても問題ないというのもサラリーマンの特権かもしれません。

実はこの趣味も変身資産として考えられています。趣味を通じて構築した人脈もそうでしょうし趣味で培った知識やスキル、はたまた思想的なものも変身資産になります。
サラリーマンは趣味に時間を割きやすいので、変身資産を蓄える上でも有利でしょう。

意外に多い自己啓発

変身資産を蓄えるための直接的な手段が自己啓発です。
サラリーマンは企業に属しています。特に最近の企業では、従業員のスキルアップと称して様々な自己啓発プログラムを用意しています。これは、それだけ世の中のスピードがアップしている証でもあります。

サラリーマンは、こういった自己啓発プログラムを活用(しかも無料で)して変身資産を蓄える機会に恵まれているのです。

まとめ

いかがでしょう?
サラリーマンの皆さん、今まで以上に自信が沸いてきたのではないでしょうか?

起業家やフリーランスの方々をどうのこうの言うつもりはありません。
しかしながら、不確実性が高まり人生100年時代と言われだした昨今、実はサラリーマンとして生きていくのは悪くないと思いませんか?

何よりも思うのは、

サラリーマン道を心得た者は何にでもなれる何でもできる!

ということです。

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